魔よけの意味も秘めている!古代エジプト時期に発祥したアンクレットロマン!
アンクレットの歴史は深く呪術的意味もあると言われますが、あなたはアンクレットについてどれくらい知識があるでしょうか。現在はおしゃれ感覚で身に着けている人が多いでしょうが、ミサンガ同様お守りとして左足に着ける人も結構いるようですね。
右と左につけると意味も違ってきてしまうので要注意! そこで、アンクレットの発祥や歴史、その意味するものなど紹介しましょう。
1.アンクレットとは?
アンクルとは、「足首」の意味。従って「アンクレット」は、足首に装着する足輪といっていいのかもしれませんね。装着方法は引き輪で装着するもの、ゴム素材で伸縮性があるもの、また単なるひもを結ぶだけとかいろいろあります。アンクレットは足に巻くミサンガのようなもので、その趣旨としては呪術的で多分に魔よけ的な意味合いが濃いアイテムでもあります。
アンクレットの素材は幅広く、ミサンガ同様の蝋引きひもを使用することもありますし、金属、ガラス、石、皮などが利用されます。天然石にはパワーストーンも多くお守り的パワーが強いものも多いですから、古代の人々は、おそらくそういうことも含めてアンクルを信仰していたのでしょう。
2.アンクレットの歴史
アンクレットの歴史は古く、古代エジプト時代にまでさかのぼります。というのも、アンクレットを着けた姿がエジプトで壁画や彫像に表されているからです。こうした時代を考えると、紀元前5000~3100年からの長い歴史があるといえそうです。
♦エジプトではどんな階層の人でもアンクレットを身に着けていた!
古代エジプトで女性がアンクレットを身に着けていたことは、壁画や彫像などに刻まれているので分かっています。その素材は金属で、裕福な層とか王族などは金、一般階級の人は銀や鉄製などをそれぞれ使用していました。
多くの階層が素材の違いはあっても、足元にアンクレットを着けていたことは、意味があることだったのです。紀元前2494年頃から2345年頃の壁画にも、アンクレットを身に着けた踊り子の姿が刻まれています。
♦魔よけ的な意味のアンクレット!
アンクレットが、エジプトでも必ず身につけられる程の必需品だったかといえば、アンクレットには古代から悪いものが体の中に入ってくるのを防ぐという目的があったからです。昔は病気に対し無防備だったため、病気を非常に恐れていました。病気は外から中に入ってくると信じられていたため、アンクレットは特に足元からやってくる悪いものを取り除く「お守り」的意味合いがあったのです。
特に足元は地面に近いため、そこから病魔が入ってくると信じられていたため、アンクレットは「魔除け」の意味で常用されていたのだと考えられます。
♦奴隷の足輪の意味は?
もう1つアンクレットには、重要な意味があります。それは「奴隷の足首にする輪」のことです。手錠ならぬ足錠です。また、女性を支配し、家に置いておく「足かせ」の意味でつけられた時代もありました。奴隷に鉄環をつけるのは、身体的な自由を奪う意味もありましたが、「所有権を証明する」目的もあったのです。足首に着けれた鉄環の形により、どこの家の奴隷なのか分かるようになっていたということなのです。
♦東洋や中近東では売春婦にアンクレットをつけた!
アジアでは、16世紀まで男女を問わず売春に関わることを示すためアンクレットを着けていたという歴史もあります。16世紀にイスラム教が広まると、トルコの女性は女性らしい服装をすると身持ちが悪いと見なされ、アンクレットは売春に関わる女性の象徴とされました。
アンクレットは、香料や金銀宝石などと同様に、エロティックさを演出する手段とされました。
インドの女性は、歴史的に年齢を問わずサリーとともにトー・リング付きのアンクレットを裸足に着けていました。トー・リング付きのアンクレットというのは、親指とアンクレットをチェーンでつないだものです。インドでは、現代でも伝統的な婚礼衣装・サリーに欠かせない装飾品としてアンクレットをする習慣が見られます。
♦20世紀以降のアンクレットはファッションジュエリーのはしり!
20世紀に入りポップカルチャーが広まると、ロック歌手などがアンクレットをしたり、ミサンガの流行と供に若い男女の間で革製のアンクレットを着けることが流行りました。
1930年代から20世紀後半には、素足好きなアメリカ女性の間でアンクレットが女性の装身具として注目され、カジュアルからフォーマルなデザインの品が作られました。フォーマルなアンクレットでは銀、金やビーズ製などが作られました。
3. つける足により意味が違う!
アクセサリーは身に付ける場所により意味が異なります。アンクレットにも左右の足にそれぞれ意味があります。
♦アンクレットを右足首に着ける意味は?
独身の人がつけます。「恋人募集中」であったり、彼氏や彼女がいない人が右足につけます。というのも、右足にアンクレットを付けのは「自分の望む力をより高める」という意味が含まれているからです。ただし、注意が必要なのは既婚中の人や恋人や婚約者がいる人が右足に着けると、浮気相手募集中のいう意味になります。そういうことを知らないで無意識に右足にアンクレットを付けていると、恋人といさかいになりかねませんから要注意です。
♦アンクレットを左の足首に着ける意味?
歴史的に、奴隷たちは左足に足かせを付けられて逃げられないようにさせられていたと言われます。そのため、現代でもアンクレットを左足に付けている場合は既婚者や婚約者がいたり、恋人がいるということを表わしています。つまり、左足首に着けていると、パートナーがいますという意味合いになります。
左足にアンクレットを付けている場合は、お守りの意味合いもあり、お守り代わりとしてアンクレットを身に着ける人も少なくはありません。ミサンガはお守りとしてのアクセサリーとして有名ですが、アンクレットにもそういう意味があります。恋人があなたにアンクレットをプレゼントしてくれたら、あなたを危険から遠ざけたいという占い的な意味があるのかもしれませんよ。
4. アンクレットを効果的に生かす色!
♦白のアンクレット
白のアンクレットには、健康や復興を祈る意味合いがあります。健康や人々や家族の平和を願う人には、白のアンクレットがふさわしいでしょう。
♦緑色のアンクレット
緑色のアンクレットには、リラックス効果が期待できます。いやされたいと思う人は緑色のアンクレットを身につけましょう。
♦オレンジ色のアンクレット
オレンジ色は暖かく、人間関係を良くできるというジンクスがあります。最近人間関係で悩んだり疲れている場合には、一度オレンジ色のアンクレットを付けてみましょう。いい出会いがあるかもしれませんよ。
♦青い色のアンクレット
青という色には、仕事運を上昇させてくれるという意味があります。勝負の時にスーツから見えないようにアンクレットを付けているとお守りになって気持ちが落ち着くでしょう。緊張する場面での緊張ふさぎをしてくれるでしょう。
まとめ
アンクレットの発祥は紀元前の古代エジプトまでさかのぼれます。古代エジプトの壁画にアンクレットの絵が残されていました。同時に奴隷拘束などの意味もあり、左足にアンクレットを取り付けていたと言われます。
左にアンクレットをつけるのが既婚者となっているのは、アンクレットの由来と意味を同じにしているのかもしれません。ただ、アンクレットには「自分の望む力をより高める」という意味もあります。古代よりお守り的な意味もあるアンクレット!もし何か叶えたいものがある人は、左足にアンクレットをつけてみてはいかがでしょうか。