ネックレスやペンダントの違い・組み合わせやコーディネートの選び方は?

ネックレスで印象は変わる

ネックレスは首元をおしゃれにしてくれるアイテムとして多くの人々から愛されていますよね。しかし一概にネックレスと言っても様々なデザインがあり、そしてそのアイテムによって洋服とのコーディネートも変わってくるのではないでしょうか?

さらにネックレスのみならずペンダントもとても人気があります。しかし、そもそもネックレスとペンダントの違いは何なのでしょうか…

実は簡単に説明をするとネックレスはチェーンのみ、ペンダントはチェーンにペンダントが付いているものです。どんなファッションかによってネックレスやペンダントを使い分けると良いでしょう。

シックで上品な印象を与えるならネックレス

先ほど簡単に説明したように、ネックレスはチェーンのみの首飾りと言うことになりますね。そこでネックレスはどんなファッションに合わせれば良いのでしょうか?

やはり、ネックレスはあまり見せつけるようなアイテムではなく首元にチラリと見えるくらいの感じにすると、シックで上品な印象を与えることが出来るでしょう。カットソーの襟の中にしまうことで自己主張をあまりせず、本当にちょっとしたアクセントとして身につけると良いでしょう。

しかしハイネックのニットやカットソーの場合は襟の中に入れてはネックレスの意味がないので、襟の上からネックレスを付けましょう。

おすすめは黒いハイネックニットにシルバーのシンプルなネックレスの組みあわせがシックで上品な着こなしとなり、大人らしい印象を与えることが出来ます。

ちょっぴり個性派のペンダント

ペンダントには本当に様々なアイテムがあります。宝石やモチーフ型、他にも懐中時計型などもあります。ネックレスよりもペンダントの方が個性が出ますし、ファッションとしてもアクセントとなるため、ペンダントを身につける方はとても多いのではないでしょうか?

そのため自然とペンダントはネックレスに比べてカットソーなどの襟の中に入れず、襟の外に出して胸元をおしゃれにしてくれます。宝石類のペンダントはやはり高級感があるので、その高級感を台無しにしないようにシンプルな服装に合わせることをおすすめします。

しかしペンダント型の懐中時計ならばあまり洋服のデザイン性を気にすることなく合わせることが出来ます。懐中時計は形も大きいためどんな洋服でも目立ちます。さらにペンダント型懐中時計はファッションとしてだけでなく、実用的にも使えるアイテムなので、是非注目してみてください!

モチーフ型としてはやはりコインや動物や星など様々なアイテムがあるため、色んなファッションに合わせることが出来ます。ジャケットにカットソーの着こなしにモチーフ型のペンダントを付けることでモダンな印象を与えることが出来るでしょう。

しかしジャケットにシャツスタイルになるとシャツの襟やボタンが邪魔をしてペンダントは少々合わせづらくなってしまうので、ジャケットの下にはカットソーを合わせることをおすすめします。そうすることによってペンダントはより綺麗に映えるようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ファッションのスタイリングによってネックレスを付けるかペンダントを付けるかと言うのは変わってくることが分かりましたね!
もちろん季節によってファッションは変わってくるため、そこでネックレスとペンダントを使い分けると言う方法ももちろんあります。

しかしあまり派手なプリント柄のカットソーやニットとネックレスやペンダントはあまり相性が良くありません。何故かと言うと派手なデザインのプリント柄の洋服の上にペンダントを身につけても、ペンダントの印象はとても薄くなってしまうからです。
もしネックレスやペンダントを身につける際にはシンプルなデザインのカットソーやニットを着用することをおすすめします。

ラペルピンの選び方つけ方とマナー・OKとNGのラインは?

スーツやジャケットスタイルなど、カッチリとしたスタイルの時に、ぜひとも取り入れたいアクセサリーがラペルピンです!シンプルな襟元も、ラペルピンを一つ身に付けるだけで、グッと華やかな印象になるんですよ。

普段のビジネス時のスーツには、なかなかつける場面が限られてしまいますが、結婚式やパーティなど、華やかな場面では、ぜひとも身に着けたいアクセサリーです。

今回はそんなラペルピンの選び方などについて解説したいと思います。

ラペルピンとは

ラペルピンについてあまり詳しくない方もいると思うので、まずはラペルピンについて軽く説明したいと思います。
ラペルピンとは、スーツやジャケットの襟元につけるアクセサリーのこと。スーツの襟元のことをラペルと言い、そこにつけるピンのためこのような名称となっています。

スーツの左側の襟元には、穴が空いていますよね。その穴のことをフラワーホールと言って、その名の通り元はといえば花を差す穴だったんだとか。今ではその穴に花を差す人は多くないと思いますが、かわりにそこにつけられるようになったのが、今回紹介するラペルピンなんです!

ラペルピンの選び方

ラペルピンをつける場面は、一般的に結婚式やパーティなど、華やかなシチュエーションが多いかと思います。そのため、ラペルピンを選ぶ方法に、ルールなどはありません。多少派手すぎるかな? というようなデザインのものでも、身に付けるシチュエーションのことを考慮すると、躊躇することはないかと思います。

ラペルピンの付け方

初めてラペルピンを購入したときは、付け方がわからずに困ってしまうかもしれません。
といっても、ラペルピンの付け方はとても簡単です。スーツの襟元には、フラワーホールという穴が空いてますよね。そこにラペルピンの針を差し込んでください。ブローチタイプというピンが短いタイプのものは、そのまま受け部を装着して完成です。

ピンが長いタイプのものは、もう一度襟の表側に針を通してあげて、受け部を装着して完成となります。スーツの生地が痛むのが嫌な場合は、表側に出さずに、ブローチタイプと同じように、裏側で留めてしまうのもアリでしょう。付け方はめちゃくちゃ簡単ですが、針で手を刺さないように気をつけてくださいね!(経験あり)

ラペルピンの付け方についてYOUTUBEに動画が上がっていたので貼っておきます。参考にしてみてください。

ラペルピンを身につける際のマナー、OK・NGシーン

ビジネスシーンは?

ラペルピンを身につける上で、気をつけたいのが、基本的にはビジネスシーンではマナー違反ということ。いくらお気に入りとはいえ、残念ながら普段の会社勤めの際には着けないほうが、無難でしょう。

とはいえ、会社関連のパーティなどでは、十分OKだとも考えられるので、そこは事前に見極めたいところです。事前に畏まった雰囲気のパーティなのか無礼講も許されそうなパーティなのか判断して、ラペルピンを付けていくかどうか決めましょう。

結婚式では?

また結婚式の場面でも、誰の結婚式かというのも見極めが大切でしょう。会社の上司などの結婚式の場合は、悪目立ちしかねないラペルピンはつけていかないほうが無難。かといって、仲の良い友達の結婚式などでは、着けても十分OKでしょう(新郎新婦よりも目立ちすぎないように注意)。

また、襟元にハンカチーフとラペルピンをどちらもつけるというのは、マナー的にNGではないですが、襟元がゴテゴテしすぎていて、あまりおしゃれとは言えないでしょう。どちらか一つに絞ったほうが良いかと思います。
いずれにしても装飾品であるラペルピンは、いってみればプラスアルファのアクセサリー。下手につけて下品な印象にだけはならないよう、注意してください!

まとめ

今回は、ラペルピンについて解説してみましたが、いかがだったでしょうか。ラペルピンは、身につける場面は限定的ですが、ぜひともひとつは持っておきたいアイテムの一つ。結婚式などで、個性を出したり他人とは差を出したい場合には、ぜひとも取り入れたいアクセサリーです!

最後に、おすすめのラペルピンについて、いくつかご紹介したいと思います。


(Style=) スタイルイコール スワロフスキー カラー ラペルピン 結婚式 パーティ メンズ (Wスクエア:Wブルー)

こちらの商品は、ブルーのスワロフスキーのデザインがカッコいい一品。チェーンがついていて、存在感もありますよね。パーティや結婚式にぜひとも取り入れたいです。


AMANOGAWA 墨加工が重厚感 ユリ ラペルピン メンズ シルバー

最後にご紹介するこちらのシルバータイプのラペルピンは、ユリのデザインが施されたおしゃれな一品です。二連の喜平タイプのチェーンもまた素敵ですよね! ピンの長さが長いタイプのため、写真のように襟の表側にピンの留具を出して身に付けるタイプとなっています。

ラペルピンは、その使用場面から沢山も集めるタイプではないかと思いますが、ぜひとも一つくらいは持っておきたいアクセサリーです。また、お気に入りのラペルピンも手に入れてしまうと、それを身につけるシチュエーションが恋しくて、積極的にパーティなどに参加するようになるかもしれませんよ!? 高いものではないので、ぜひひとつ買ってみてください!

メンズマフラーの選び方と合わせやすい色・人気の色は?

温が寒くなってくると、身につけたいアイテムがマフラーですよね!マフラーを巻いて首元を温めることは、体感温度的に3度から4度近く上がることが報告されていますし、寒がりの僕のような人には、冬のマフラーは欠かせません! そんなマフラーは、ただ防寒具として身に付けるのではなく、ぜひともオシャレアイテムとしても身につけたいアクセサリーなんです。

今回は、そんなマフラーについて、選び方や合わせやすい色・柄などをご紹介したいと思います。

マフラーの選ぶ際に気をつけたいこと

マフラーの選ぶ際に気をつけたいことは、なんといっても素材とデザインでしょう。いくら暖かくてもデザインがダサいと身につけたくないですし、反対にいくらデザインが良くても暖かくないマフラーは悲惨です。

以下にマフラーに使われる素材と、合わせやすい色などを解説します。

マフラーの素材

一般的にマフラーに使われる素材を大きく分けると化学繊維のものと、ウールのものの2種類でしょう。

化学繊維のものの中にも

  • アクリル
  • ポリエステル

など種類がありますが、基本的に天然の羊毛(ウール)から作られたものよりは、防寒性は落ちます。ただ、アクリルなどの化学繊維でつくられたマフラーは、ウールのものよりも安価なため沢山のマフラーを集めたい!いろんなバリエーションを揃えたい!といった方には安く買えるためおすすめです。

それに対して、天然の羊毛から作られたマフラーといえば、なんといっても防寒性に優れていることが特徴です。中でもカシミヤ・ウールという、高原に生息しているカシミヤ山羊の毛から作られたものは、価格は少々高いですが、防寒性は一番高く、寒がりの方にはおすすめの素材です!

合わせやすい色・人気の色

マフラーを選ぶ際に色を選ぶことは重要ですよね。たくさん用意されているカラーバリエーションの中から、選び抜くのはなかなか大変で、迷ってしまうことも多いかと思います。

何色のマフラーを買うか悩んでしまった時、おすすめなのは黒や、グレー、白などのモノトーンです!モントーンのマフラーは、それ自体に強烈な個性などはありませんが、その分どんなファッションにも合わせやすいです。中でもグレーのマフラーは、フォーマルなスーツスタイルから、カジュアルなファッションまでピッタリ合わせることができて、一枚は持っておきたいアイテムです。

その分、モノトーンのマフラーのデメリットとしては、人と被りやすいことでしょうか。

特にグレーのマフラーは、その合わせやすさから、一番の人気の色でもあります。一番の人気の色といえば、反対にいえばみんなに買われている被りやすいものということ……。

とはいえ、同じグレーのマフラーでも柄などは商品ごとに異なっているため、そこまで気にする必要もないのでは? というのが本音でもあります。

マフラーの主なデザイン

上記したように、たとえ同じ色のマフラーといえど、商品によって柄は大きく異なります。

マフラーでよく取り入れられている柄(デザイン)といえば、

  • 無地
  • ストライプ
  • チェック

といったあたりです。

無地のマフラーといえば、なんといってもそのシンプルな点が特徴でしょう。マフラー単体でのインパクトはありませんが、その分帽子やアウターなどの他のアイテムの良さを引き出してくれます。例えば、派手なデザインの帽子と組み合わせる場合には、無地のマフラーのほうが、帽子の主張を邪魔せずに無難な選択と言えます。

ストライプといえば、その名の通り縦や横に引かれている線が特徴のシンプルなデザインです。ストライプの入れられ方にも、色々とありますが、いずれにしても共通しているのが、主張をしすぎないシンプルなデザイン。個人的にはそのデザインの良さと合わせやすさから最もおすすめの柄です。

チェックといえば、縦横に組み合わせれた格子柄が特徴のデザインです。ギンガムチェックやタータンチェックなどが有名ですよね! 中でもタータンチェックはよく取り入れられているデザインです。赤のタータンチェックのマフラーは、カジュアルなファッションスタイルにも合わせやすく、デートの時に着用していくと、爽やかさな印象になって、女子ウケも良いことでしょう!

まとめ

上記したように、マフラーの素材や合わせやすい色などを考慮していただくと、ご自分に合ったマフラーが見つかるのではないでしょうか!

最後におすすめの商品をご紹介したいと思います。


(スペイド) SPADE 日本製マフラー メンズ マフラー チェック ストライプ ストール リバーシブル【w211】(グレー)

こちらのマフラーは、安心の日本製ながらお値段もお手頃の一品です。デザインはなんと32種類も用意されており、それぞれカラーバリエーションと柄のバリエーションも豊富。自分にぴったりのものが見つけやすいかと思います! 長さも充分にあるため、色々な巻き方が楽しめることでしょう! なお、材質はアクリルです。

寒い季節のマストアイテムのマフラーについて解説しました。せっかくのマフラーをただ防寒具とするのではなく、ファッション性も考えた上で、自分にぴったりのアイテムを選んでみてくださいね。

バングルとブレスレットの違い・プレゼントすることの意味は?

腕になにか身につけて個性を出したい! そんなとき活躍するのがバングルやブレスレットですよね。ただ手首や腕にはめてあげるだけでも存在感がぐっと上がる便利なアクセサリーです。今回はそんなバングルやブレスレットについて解説したいと思います。

バングルとブレスレットの違い

バングルとブレスレットって何が違うんだろう? そう思われる方も多いと思います。実際のところ、それらの呼称は混同されてしまっているため、わかりにくいのが実情です。そのため、まずはそれらの違いについて解説したいと思います。

まず、ブレスレットとは、腕に身につけるアクセサリーの総称のことを指しています。対して、バングルは言ってみればブレスレットの中の1つの種類です。一般的には、ブレスレットと呼ばれているものが留具がついているのに大して、バングルは留具もない一体型。

バングルは、元はと言えば、インドやネパール、バングラディッシュ、バングラディッシュなどの南アジア地域の女性が身につける伝統的な装飾品。つまり歴史的にも由緒正しいものなんです。

本来、バングルとして呼ばれるものは、本当にただの輪っか状のデザインのものを指していますが、現在ではより装着がしやすいよう、C型にデザインされたものも多くあり、それらも便宜上バングルとされています。

以上のことをわかりやすくまとめると、どちらも手首に身につけるアイテムで、

  • ブレスレット=留具のあるタイプ
  • バングル=留具がなく、輪っか状やC型のシンプルなデザインのタイプ

といっていいでしょう。なお、二の腕付近につけるタイプのアクセサリーは、アームレットと呼びます。

バングルやブレスレットを恋人にプレゼントすることの意味

恋人や気になる異性の方に、バングルやブレスレットをプレゼント! 素敵ですよね。ぜひとも送って欲しいのですが、一応気をつけておきたいことは、それらをプレゼントすることの意味についてです。

バングルやブレスレットは、その手首にはめるというスタイルから、手錠のイメージを連想される方も多いようです。そのため、それらをプレゼントするということは、送る相手に対して支配下に置きたいという欲望を持っているといった解釈もされているようなので、注意が必要です。

もし、あなたが彼女に対して束縛的で、かつ彼女の方もそんな関係性を好んでいるカップルの場合には、まさにぴったりのプレゼントでしょう。ですが、反対にそういった意味をまるで込めていない、もしくは恋人ではない相手に対して送る場合は注意が必要です! なんだったら念のため渡す際に、そういう趣旨じゃないと断っておくと、会話が膨らんで良いかもしれませんね。

なんにせよ、プレゼントとして送る際は気をつけてください。

まとめ

なにかと混同されがちなバングルとブレスレットの違いと、それをプレゼントするときの注意点などに付いて説明しましたが、いかがだったでしょうか。

最後にいくつかおすすめの商品について紹介したいと思います! 今回はプレゼントをすることの意味についてご説明したので、ペアのアイテムを取りあげたいと思います。


Fintier クローバー 刻印「Your smile make me happy」 Czダイヤモンド 入り サージカルステンレス ペア バングル カップル ブレスレット レディース メンズ

こちらの商品は、シンプルなバングルタイプの商品です。「Your smile makes me happy」という刻印が、なんとも幸せなオーラを感じさせます。素材のサージカルステンレスは、金属アレルギーの人も安心して身につけられる材質ですので、恋人が金属アレルギーの人でも、安心してプレゼントすることができます。また、メンテナンスフリーな点も見逃せません。色の組み合わせは男性用がブラック、女性用がピンクゴールドとなっています。


Verita.(ヴェリタ) ペア バングル 高級感のあるチタン製 ブレスレット ブラック&ゴールド色 メンズ+レディース 2点セット カップル 人気 ブランド 専用BOX付き

こちらの商品は、お値段は高くはなりますがその分チタン製で高級感が十分。男性用が漆黒のようなクールなブラック、女性用がフェミニンな雰囲気が漂うピンクゴールドでセンスも最高と言えます! これをペアで身につけて都会の街中をカップルで歩く……最高におしゃれな雰囲気を漂わせることができることでしょう!! シックで大人なデザインは、年を重ねたカップルにも最適なことでしょう。

 

ブレスレットやバングルをプレゼントする際には、どうしても「束縛」というメッセージ性がつきがち。とはいっても、本当に好きな人ならある程度の束縛をされることを好む女性も多いですし、それほど気にすることもないかもしれません。

あんまり細かいことにこだわらずに、ぜひともお気に入りのバングルやブレスレットを見つけた際には、ペアで揃えたりプレゼントしたりしてみてくださいね。

ヨーロッパと日本おける帽子の歴史 日本の開花は明治以降!

帽子は歴史が深く、その発展に寄与してきたのは、主にヨーロッパでした。日本においても西洋文化とは異なるものの、それなりの被り物の歴史はありましたが、現在のような帽子は明治になり、洋装文化導入とともに普及してきました。帽子の由来やその歴史についてさかのぼりましょう。

1.帽子の起源

帽子は原始時代からあったことは当時のお墓や壁画、彫刻といったものから判断できます。紀元前3200年頃のエジプトでは、かつらのようなものをかぶっていたそうですし、一般庶民は、直射日光を避けるためや防寒のため頭巾をかぶっていたと言われます。

その後人々が集団生活をするようになると、単に実用的アイテムとして使用されていた帽子は、地位や職業などを表すものに変わっていきます。

2.ヨーロッパの帽子の歴史

こうしたなかで、帽子発展の舞台となったのは、ヨーロッパでした。私たちが帽子の歴史を知ろうとする時、ヨーロッパ諸国の帽子の歴史抜きには考えられません。というのも、帽子はいつでも洋装史と一体となって発展してきたからです。

♦ギリシャの帽子事情

ギリシャ時代の衣服は麻布で、若い女性は頭髪にウェーブをかけ髪をガラス玉や宝石つきの彫金髪飾りなどで飾っていました。帽子については、束ねられた髪が乱れないための袋のような帽子をかぶっていました。男性の髪は細いひもなどで縛ったり編んだりして頭の周りに巻き、そこに広いつばのついた帽子をかぶっていました。この帽子は「ペタソス」といいますが、これが帽子の始まりとも言われています。

♦古代ローマの帽子事情

古代ローマでは髪の外観を優先する傾向があったので帽子らしいものはあまり見られません。リボンを巻いたりといった飾り的なものが大方を占めていたようです。

♦ビザンティン文明の帽子事情

東ローマ帝国。ここが生んだビザンティン文明は、距離的に近かった東洋の影響を受けました。シルクを利用して真珠などを縫いこんだキャップとか、貴婦人たちは東洋のターバンのように髪をセットし、小さなシルクキャップをかぶっていました。男性は頭髪にフェルトをカールさせ、つけていました。

♦ルネサンス期における帽子事情

男性の帽子は、一般に小型で地味でした。頭の部分が三つに区切られたような四角いトーク型の帽子「ビレッタ」も出現。僧侶や大学教授がこれをかぶりました。

16世紀後半には、ベルベットやフェルト製で作られた帽子「ボンネット」もお目見えします。ハイクラウンにブリムがついた「スパニッシュトーク」や浅い型の帽子「ベレ」も人気を博しました。

♦バロック期の帽子事情


すべての機会の大Ga16XlピューリタンハットQualはXのコスチューム

16世紀末(17世紀初頭とも)~18世紀中ごろとされるこの時代。髪に対して女性たちは情熱を傾けて結い上げていましたから、帽子と呼ばれるものはなくレースなどを髪に着けるくらいでした。男子帽で目立ったものに「ピューリタンハット」があります。頭の部分が高くなっていてツバがついた黒い帽子で清教徒がかぶりました。

17世紀後半になると、服飾文化の中心はフランスに移り、バロック円熟期となります。男性は「コックドハット」や「トリコーン(三角帽子)」といった帽子をかぶっていました。

この頃の貴婦人たちは顔の2倍もの髪型を結い上げて、そこにレースやリネンなどで飾りたてましたから、婦人帽には大きな変化はなかったようです。

♦ロココ文化の帽子事情

ロココとは18世紀に当たります。フランスは、世界の文化都市として服飾文化にも多大な役割りを果たしました。男女の頭部の装いはバロックから引き続き、帽子よりも髪型優先でした。

引続き女性の間では「フォンタンジュ」といって髪を高く結いあげるファッションが流行っていましたが、女王マリーアントワネット時代に入ると髪型は信じがたい高さに結い上げられたため、帽子は、麻にレースで縁どりした小型のキャップやボンネットをつけるくらいでした。


トリコーンハット Bloody Rose(ブラッディ・ローズ) Twelfth Night 十二夜

男性の場合はロココ時代になると、髪は「クラポー」という黒い布にまとめられました。そこに「トリコーン」をかぶりました。この「トリコーン」は上流の紳士や軍人などに用いられました。

一般の男性の帽子は、つばのついたフェルト帽や麦わらの帽子でした。

♦フランス革命後の帽子事情

フランス革命によって、ロココ文化が終焉を迎えると、服装も簡素な古代ギリシアやローマスタイルに回帰しました。

男子帽では「ビーバーハット」と「ビコーン」がというものが主にかぶられていました。

「ビコーン」はバロックから用いられた「トリコーン」から角を1つ減らした二角帽子で、ナポレオンの帽子としても有名。その後19世紀末までかぶられました。 職業や目的によってデザインが違ったようです。

1820年頃からはシルクハット全盛です。初期の頃はスポーツ用の帽子でした。


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1850年には「ボーラーハット」が人気でした。乗馬の際にこの帽子をかぶっていたのでダービーハットとも呼ばれています。

この時期は、他にも様々なタウンハットやスポーツハットなどが登場し、現在につながっていきます。

3.日本の帽子の歴史

♦日本における被り物の起源

日本における被り物の歴史ですが、出土した埴輪の中には何かをかぶっている様子は見受けられるものがあります。

また、少し時代が下って「古事記」や「日本書紀」のなかに、冠(カンムリ)や笠という言葉を見つけることができます。大陸からこうした文化が伝わったと考えられています。


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飛鳥時代だと聖徳太子が冠をかぶった肖像画(聖徳太子ではないという説もありますが)が有名でしょうか。


懐中烏帽子 縁本皮

奈良時代になると、烏帽子が出てきます。烏帽子は男性のかぶりもので、絹などの素材を使って袋状に作ったものでした。成人男性は普段から烏帽子をかぶる習慣が定着していたようです。

平安時代になると、身分によって素材が異なったものになっていきます。公家は絹の紗で黒の漆(うるし)を塗ったものなど上質なものでしたが、一般の人は木綿といった形でした。

♦鎌倉時代初期~江戸時代まで!

鎌倉時代以降になると被り物は戦のためのものが登場してきます。武士政権が続きましたからその影響でしょう。

また、狩りをするときの騎射笠(流鏑馬のときにかぶっているあれ)という笠も登場したり。南蛮との交易でヨーロッパの帽子が入って南蛮笠などと呼ばれたりとどんどんと種類は増えていきます。


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女性は外出時には、広巾女笠(あきたこまちのパッケージに描かれている女の人がかぶってるやつです)をかぶりました。

冠も引き続き使用され身分によって色や素材に違いがあったようです。

戦の無い江戸時代に入ると帽子の種類はさらに増えていきます。頭巾は男性、帽子は女性がかぶるのが一般的だったようです。笠は男女ともにかぶっています。

♦明治から大正までの帽子事情!


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明治に入ると、明治3年には明治天皇が洋装になり、翌年には軍人以外に洋服の着用が許可され断髪令も出されて、一般的帽子も普及はじめました。明治5年には軍帽が制定され、山高帽(ボーラーハットのこと)も輸入品として入手できるようになります。

1872年(明治五年)大礼服制の改正が公布されると山高帽は大流行となり、イギリスからの輸入額は膨大な数に上りました。そのため1890年、当時の財界の著名人がイギリス人技師を招いて創立したのが、東京帽子株式会社でした。

明治20年看護婦の制服が制定され、明治16年鹿鳴館が建ち夜会服が用いられるようになります。明治18年頃には西洋風の束髪促進運動もありましたが、断髪までには至らなかったため女性帽も余り普及せず、その形も頭の部分は浅く、つばも広いものにはなりませんでした。

こういう状態は断髪が広く浸透してモボ、モガが出現する大正末期まで続きます。その後、昭和に入ると戦争が続き、国民服が一般的に広まると帽子文化も育たず、戦闘帽や国民帽ばかりでした。

本格的に帽子が一般化して来るのは、戦後になってからです。

戦後の帽子事情

戦後の混乱で帽子をかぶる人はかなり減っていったようです。


マチコ ロールニット帽 ブラウン 391

昭和20年代後半には映画「君の名は」のヒロインがかぶっていた帽子が人気になり「マチコ帽」と呼ばれました。

中年の間ではソフト帽をかぶる人が増えていったようです。


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また、ハンチング帽も売れ筋として定着していったようですね。

昭和30年代に入ると学生帽の率が下がっていきますが昭和34年の皇太子殿下御成婚の際に美智子妃殿下の帽子姿が流れ女性の間で帽子が流行したようです。

ただ、時代を経るにつれてだんだんと人々が帽子をかぶることは減っていきました。

これには様々な説がありますが、自動車が普及したからとか空調が効いている場所が増えて防寒のためにかぶることが減ったからといったことが理由として挙げられています。ヘアースタイルが多様になったことも考えられるかもしれません。

現代ではスポーツなど特別な時以外はかぶる人が少ない帽子ですが逆に言えば個性を際立たせるアイテムになり得るのではないでしょうか。

まとめ

ヨーロッパと日本の帽子の歴史を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。帽子の歴史は服飾史と密接にからみ合っています。そういう意味ではヨーロッパが、その中心舞台をになってきました。16世紀ルネッサンスの爛熟期に、現代に至る帽子の原型がすでにできていたのですね。

こうした帽子の歴史を知ることで、私達の身近にある帽子に対しても違った角度から見ることができるでしょう。